栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会 生き物観察会
栗見出在家町は、環境に配慮した農業を推進しています。特に、昔から住むフナやナマズたちにやさしい環境整備を行っています。田んぼの隣の排水路に一筆魚道や堰板を設置し、びわ湖から遡上してきたフナやナマズが一筆魚道等から田んぼに入り産卵して、田んぼの中で稚魚が育ち、また排水路を通ってびわ湖に帰っていきます。田んぼに農薬や化学肥料が多いと稚魚は生きていけません。地域皆の取組により、生き物たちにやさしい環境を提供しています。生き物たちの生態を把握することで、その地域の環境の度合いがわかります。
6月10日(日)に、地域の子供たち、能登川北学童保育の子供たち、積水化学工業(株)栗東工場、守山市豊穣の里、個人の水田オーナー、長浜バイオ大学、県立八日市南高等学校の生徒たち約200名で、生態把握をするため「生き物観察会」を開催しました。
今年は、大きなフナやマナズ、琵琶湖固有のコイ。小さなマナズやニゴロブナなど多種にわたりました。今年から参加した県立八日市南高等学校の生徒たちは、久しぶりに魚つかみをし、大きなナマズやコイに大歓声でした。
琵琶湖博物館の学芸員が、捕まえた魚や昆虫類などわかりやすく解説。参加した子供たちは、大きな水槽の中にいる魚たちに興味津々でした。
年々、ナマズ、固有のコイやニゴロブナが増えてきている感じがします。地域の環境に対して取り組んでいる成果ではないでしょうか。